【2021年12月】川根の魅力たっぷり!八木キャンプ場で冬キャンモニターツアー参加レポート

キャンプ日記

静岡県榛原郡川根本町にある「八木キャンプ場」で冬キャンプに行ってきました。
普段クローズしている時期に、川根観光協会の方や多くの協力会社の方々の協力を得て、1夜限りの冬キャンが実現。
モニターツアーということで、利用者の意見を今後の運営向上に役立てる企画です。
今回は自分史上初のガチ冬キャンを楽しんできたので、その様子を紹介したいと思います!

八木キャンプ場ってどんなところ?

川辺と林間でのびのびできるキャンプ場

八木キャンプ場は車乗入可の区画されているフリーサイトです。つまりどの区画を利用してもいいですよってことです。サイト自体は区切られていますので、その中で過ごすことになります。
区画はだいたい10m*10mってとこでしょうか。DODのカマボコテントにチーズタープを張っている方も見たことありますので、それくらいは広いということになります。ソロテントなら3つは入ります。
サイトは川辺と林間があり、芝生はありません。地面は土もしくは砂利です。
傾斜もあったりなかったり、林間サイトだと区画内に木が生えていますので、設営の時に少し気になるかもですね。
夏の暑い時期は林間サイトがオススメです。日陰にもなるのですが、ここのキャンプ場、虫が少ないんですよね。7月に林間サイトを利用した時も全く気にならなかったです。

新東名からは1時間ほどで到着

新東名からのアクセスは意外と良く、島田金谷IC、静岡SAスマートICの2つのルートがありますが、どちらでも1時間程度で到着できます。
ほぼ一本道なので、特に迷うこともないと思いますよ。12月中旬くらいでも道路は凍結していませんでした。
最近は道路の舗装・修繕が進んで、車がとても通りやすくなってきています。3年くらい前に青部トンネルが開通してからは、バスも車もとても通りやすくなりました。

先日行った「アプトいちしろキャンプ場」は八木キャンプ場から車で10分ほど奥に進んだ先にありますのでこちらも是非。

基本料金は1500円からという安さ!→区画5000円に変更

料金は入場料1人300円、テント1200円/張、タープ500円/張。
薪は針葉樹は1束500円で販売されています。安いですねぇ。

2022年4月頃、価格が変更になりました。

区画5000円、ソロサイト(新設)2000円、デイキャンプ2000円
キャンプファイヤー10000円(事前予約制)


チェックインは12時、チェックアウトは12:00です。
炊事場、炭灰置場もあり、トイレは2カ所(キャンプ場中央と管理棟)とシャワーもあります。

すぐ隣に温泉「もりのいずみ」がある!

営業時間は10時~20時、休館日は毎週水曜日です。
大人は1000円ですが、キャンプ場利用者には割引チケットが貰えていくらか安くなります。
炭酸泉や露天風呂といった8つの湯舟、サウナがあり、種類豊富な温泉で子供から大人まで楽しいところです。
マッサージチェアも無料で利用できて、漫画コーナーもありますのでゆったりとくつろぐことができます。
千頭駅からの無料バスも出ているのでアクセスもいいですね。
詳細な温泉情報や休館日については、公式サイトをご確認ください。

公式サイトはこちら

「冬期モニターキャンプ」について

2021年現在、川根で冬期も営業しているのは「くのわき親水公園キャンプ場」だけです。観光協会で運営管理しているのは「八木キャンプ場」と「池の谷ファミリーキャンプ場」ですが、冬期はどちらも営業していません。
また、昨今のキャンプブームで冬のキャンプに需要もあることから、冬期の営業を考えるうえで運営方法や魅力度の向上が目的、というわけです。
この企画は、川根本町まちづくり観光協会様、川根本町観光商工課様、JTB静岡支店様が協力して実現しました。

参加者は20組限定

今年度中に八木キャンプ場を利用された方の中からの募集で、抽選20組に選ばれた方がこの企画に参加しています。
僕は7月末に利用しましたが、その時でも人数を制限していたとはいえ、20組くらいはいたと思います。総利用組数は運営のみぞ知るところですが、全体で800組くらいは利用していたんじゃないでしょうか。
今年は冬キャンプを体験してみたかったので、いいタイミング、いい時期にキャンプができて良かったです。

「 オリジナルキャンプ飯 」や温泉代を含めて1500円!?

夕食(オリジナルキャンプ飯)は、全部で11種類、人数分用意があります。加えて温泉無料チケット。2日間。
いやいや、僕ら払っているのキャンプ利用代だけですけど大丈夫ですか…!?って具合に、ここまで至れり尽くせりだと逆に心配になりました(笑)。
それにしてもお得感が半端じゃないですね。これはしっかりとレポートしなければ。
アンケートはQRコードで入力する形式でしたので、人と接する際の気遣いが感じられました。
なお、本記事はそれらアンケートの内容を含んでいます。

到着~設営まで

この企画のチェックインは11時からでしたので、早めの昼食をドライブスルーで済ませてキャンプ場へ。
30分遅れくらいで到着しましたが、既に10組くらいは到着している様子でした。
管理棟で受付をして指定された番号のサイトへ車で移動、設営を開始しました。

寒波で設営が大変な中で「石頭ハンマー」との出会い

前日まで暖かかったのに、当日は気温が急に落ちて寒かったです。目の前の山が日差しを遮っていて、天気は良いのに日が差さない…。さらに寒さ上乗せ。さらにさらに強風では設営もできず、暖を取ることもできずに寒さ上乗せ…。普段はそんなに風強くない場所です。今日だけは風が強すぎた。
設営に四苦八苦していると、後ろのサイトにいたキャンパーさんが駆け寄ってきてくれて、テントを抑えてくれました。
ハンマーも持ってきてくれて、「これで打つとスムーズだよ!」と。使ってみると鍛造ペグがスムーズに入っていったのでかなり設営時間を短縮できました!
後で調べましたが「石頭ハンマー(大五郎ハンマー)」と呼ばれる商品ですね。ずっしりと重たいけれどその分威力はかなりのものでした!僕は購入を決意しました(笑)。

鉄工・建築・土木・板金・解体作業に。手に馴染み、シックリくる洋樫材を使用。頭部重量:約1.3kg

お篭りスタイルでオリジナルキャンプ飯をいただく!

カット済み、加工済みの食材がパッキングされているものを提供いただきました。
鍋に入れて温めたり、焼くだけで完成というところまで加工してくれています。調理の手間が極限まで少ないのは、ズボラな僕にはとても助かりました。
最初に話を聞いたときは、カットされた野菜や肉がボウルやトレーの上に用意されていたりするのを想像していたのですが、いい意味で予想を裏切ってくれました(笑)。

ちなみに、今回のお品書きはこんな感じです。

・あったかトマト鍋
・川根茶味噌おでん・
・ジビエ串、ジビエウィンナー
・サーモンのホイル焼き
・スモークベーコン
・クラッカーのディップソース
・さつまいもプリン
・川根本町産あずきのおしるこ
・地元野菜たっぷり豚汁
・自家農園生姜使用のチキンバターマサラカレー
・自家農園ブルーベリージャム

1人分にしてもかなりのボリュームがありますねぇ!
賞味期限も記載されていたのが個人的に嬉しかったです。食べきることができなかったとしても、持ち帰って家でも楽しむことができますからね。
お茶やジビエといった有名な食材から、地元農園でつくられた食材が使われていて、とても温かみを感じる料理ばかりでした。
特に僕が気に入ったのは「自家農園生姜使用のチキンバターマサラカレー」。まろやかでコクがあって、程よくスパイスが利いていて食べやすい。何度も食べたくなるような味でした。

八木キャンプ場での冬キャンプで良かったところ・残念だったところ

夏の八木キャンプ場とは見える景色や観点が違っていて、普段利用するところでも既設でここまで求めるものが変わるんだな、と思いました。トータルで見ると「良かった!!」にまとめられてしまうところを、敢えてコメントを残していこうと思います。
これからの川根の冬キャンプ運営の参考にしてもらいたいですし。あくまで一個人の意見ですけど。

◎温泉が近くて気持ちよくて最高!

冬キャンプじゃなくてもそうなんですが、温泉に歩いて行けるのは他のキャンプ場にない大きなアドバンテージです。
キャンプ利用者に対して割引をしてくれるところも非常に助かっています。夏の時期の朝風呂はとても良いものでした。
温泉自体もいい湯だし、食事もとることができますので、キャンプ以外でも楽しめるのも魅力ですね。
地元食材も温泉施設内で販売していますし、ちょっとしたお土産なんかを買ったりキャンプでつまむのも楽しいと思います。
お食事処で食べたライダー丼、濃いめの味付けの豚丼なんですが、値段の割にとてもボリューミーで美味しかったです。スタミナつきそう。

◎ 地元食材がうまい!

僕もそうですが、キャンプに来る人たちのほとんどは川根の外から来た人たちでしょうから、地元の食材をあまり知らないはずです。今回のキャンプは地元の美味しい食材を知る良い機会になりました。
有名どころでは川根茶、鹿肉や猪肉といったジビエ料理ですが、農園で作られている野菜やスイーツもとっても美味しかったです!
キャンプってなるべくゴミを出したくないものですから、食材を切るのも正直なところ面倒なんですよね。
すべてカット済みで、1人前サイズでパッキングされていたのが、キャンプに来ている人もとても使いやすかったと思います。
実際、豚汁やカレーがシェラカップやメスティンに入れられるサイズだったのはポイント高かったです。
川根に来たら毎回食べたい。これが今後も販売されてくれないかなぁぁ。。温泉の売店や地元スーパーでぜひとも販売してほしいところです。

◎ 静かで大自然の中で眺める星がとてもきれい!

川根は静岡の中でも標高が高いほうなので、気温は低いですがその分空気も澄んでいて、周りの灯りも少ないです。
焚火を囲んで、大自然の中で眺める星は格別の贅沢でした。寒波の影響で風も強くて寒かったですが、頑張りました。
八木キャンプ場は目の前に川が流れていますが、その先の山がロケーションを遮っている部分がありますので、その点だけ少し残念。

▲昼間に日が差さない…

八木キャンプ場に12月に訪れたことがなかったので大きな発見でしたが、目の前の山が対応を隠してしまっています。
もう少しで太陽が見えるのに…!という絶妙の高さの山でして、11時~13時頃であっても日が差すことはありませんでした。
日陰で日中を過ごすため、数字以上に寒いです。
冬キャンプは結露しますので、撤収までに乾かしたい…という方も多いはず。
とはいえ、チェックアウトは12時とゆっくり撤収できますので、晴れていればその間に渇く場合もあるでしょう。
管理棟からさらに入口方面に離れた川辺サイトの一角が、唯一日が差しているのを発見しました。冬場はここが人気になるかもです。
次があるなら僕もそこがいいなぁ…。

▲地面が硬かったり緩かったり傾斜があったり…

森林サイトは区画の中に木が生えていますので、設営場所を選びます。川辺サイトはその心配はありませんが、多少傾斜になっています。
初めてここを訪れた時に管理人の方に言われましたが、地面が硬いので注意が必要です。プラスチックペグや安いステンレスペグではうまく地面に刺さらないことが多いです。
大粒の石や砂利が多いので、地べたに座るとかなり痛いです。座りたいのでしたらグランドシートや厚めのマットは必須です。
傾斜は徐々に川方向に向かって下がっているので、雨が降った時に川辺サイトにいる方は注意が必要です。森林サイトでも水の通り道にテントを設営すると浸水の可能性もありますのでご注意ください。

▲お湯が出ない…

炊事場の水は、寒くなると凍ってしまって水が出ないことがあります。多くの場合は水を少し出しっぱなしにすることで凍結は防げますが、食器を洗う際は、水が冷たすぎてそりゃもう大変なんです。
一部の炊事場だけでもいいので、お湯が出るととても助かるかなと思いました。

冬期営業待ってます!

自分としても初のガチ冬キャンでしたので、とてもいい経験になりました。
冬の星空、焚き火、温泉、あったかいごはん…冬キャンの良さを一度に体験できて充実感がすごいです!

またイベントが開催されるか、冬期営業が開始したらぜひともまた利用したいと思います。
今回提供いただいたオリジナルキャンプ飯、どれも本当に美味しかったので、是非とも商品化、あるいは近場で販売していただきたいと思います!
何度も言いますが本当に美味しかったです。ネット販売もされたら家でも食べたい。

2日間という短い期間でしたが、八木キャンプ場の管理人様、協力会社の方々、お疲れ様でした。
八木キャンプ場は僕がキャンプを始めた頃に最初に利用したキャンプ場で、とても思い入れが深いです。ここで今回のようなイベントに参加できたこと、とてもうれしかったです。

以上、八木キャンプ場 冬キャンレポートでした!

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